手作りのガット張り機 その5 [便利グッズ]
未だ、手張りの時に千枚通しを使っている方もいると思いますが、最後に、市販品のガットストッパーの使い方をご紹介します。
隣り合った2本のガットを挟み込む事により緩みを防止する構造です。下の写真は縦糸を張る時の状態ですが、横糸を張る場合も、クランプする部分が歯型になっているので、既に張り終えた縦糸がジャマになる事はありません。
これが張り終えた状態です。
縦糸、横糸ともに張り終え、フレーム押え治具を外せば完了です。
今まで、何ポンドくらいのテンションで張っていたか分からないのが手張りの欠点でしたが、この簡単なガット張り機を使えば、高級なガット張り機と同じように希望のテンションでガットを張る事が出来ます。
もう少し詳しい内容が知りたい方、自作してみようと思う方、試に使ってみたい方など、コメントして頂ければ対応しますよ。
近々、オークションにも出品予定ですが、完成品が直ぐ欲しいと言う方はご連絡下さい。新規に製作します。 又、その場合、ご希望に応じて改造等も可能ですので、先ずはご連絡を!
手作りのガット張り機 その4 [便利グッズ]
先ずはラケットのフレームを固定します。
フレームを変形させない状態でガットを張るのがミソなので、高級なガット張りマシンのパーツを真似て、フレームの上下を固定する樹脂製の部品と、周りを抑える部品を自作しました。
これで、準備完了です。
いよいよ、ガットを張り始めますよ。
ガットは縦糸を先に張って、次に横糸を張ります。縦糸と横糸を2本に切り分けて張る方法と、1本を連続して張る方法とありますが、私が推奨するのは1本張りです。
ガットを張る手順は皆さんご存知だと思いますので、ここではテンションの掛け方を紹介します。
ガットを「ガット張り金具」に数回巻きつけて、その上からクランプで押さえてすべりを防止します。
その状態で、ペットボトルの重りを加重ロッドに引っ掛け、テコの原理を利用しガットにテンションをかけます。
このとき、加重ロッドが水平になるようにするのがポイントです。理科が得意な方はすぐ分かると思いますが、モーメントの関係から、水平でないと正しいテンションになりません。
この様にして、縦糸から横糸の順にガットを張ればOKです。
如何でしたか? ガット張り機の構造が分かりましたか?
ご不明な方は、何なりとご質問下さい。
つづく
手作りのガット張り機 その3 [便利グッズ]
これがガット張り機の構成部品です。
他にも途中でガットの緩みを防止するガットストッパー(メーカーにより呼び名が違うこともあります)と2リットルのペットボトルが必要です。
ガットストッパーは1個2,000円くらいです。
用具が揃ったら、先ずは張る準備です。
L型の金具なんですが、取り付けたままだと、折りたたんで収納する時に不便なので、使う時に取付けますが、机の角などに常時置いておくのなら、一度取付ければ取り外す必要はありません。
ちなみに、テコの原理を利用して、5倍又は6倍に力を増やしてガットにテンションをかけるので、2kgの水で、最大12kgのテンションをかけることが出来ます。つまり、約26ポンドのテンションで引っ張る事が可能です。
つづく
手作りのガット張り機 その2 [便利グッズ]
もっと詳しい内容が知りたいとのご要望にお応えして、ガット張り機の構造や原理、張り方など、もう少し詳しい説明をしたいと思います。
先ずは、張り機の構造は下記の通りです。 図面をクリックすると拡大できます。
チョット文字が小さいので読みにくいかと思いますが、
要は、フレームの変形を防止した状態でガットを張ります。通常、手張りの場合、ある程度フレームが変形するのを前提にしてるので、強く張るのは困難ですが、フレームの変形を防止する事でテンションをコントロールし易くなります。
で、実際に、ガットのテンションを決めるのは、加重ロッドでテコの原理を利用して、ペットボトルに水を入れたものを重りとして使用します。
次回につづく
手作りのガット張り機 [便利グッズ]
バドミントンプレーヤーの皆さん、殆どの方が週に1回とか2回くらいバドミントンに汗を流していらっしゃると思いますが、中には週に3回とか、4回、もしかしたら毎日、って方もいらっしゃるかもしれませんね。
ところで、バドミントンのガットの張替えは皆さん、どうしてますか?
バドミントンに汗を流す事の多い方や、ガットをギンギンに張って力強いスマッシュを打つのが得意な方など、どうしてもガットが切れる頻度が高いと思いますが、最近は自ら手張りする方も少なくなって、殆どの方がスポーツ店に依頼して機械張りするようです。
昔は殆どの方が手張りしてましたが、最近はガットのテンションをかなり上げる方が多いので、手張りでは精々18ポンドくらいが限界で、20ポンド以上など、とても手張りでは難しいですね。 ちなみに、縦ガットと横ガットを同時に張る事で20ポンド以上でも張れる、なんて話も聞いた事がありますが、まさに神業的職人業の世界ですね。 又、中には安いもので5~6万円、高いものでは百万円くらいするようなガット張り機を所有するクラブもありますが、個人ではチョット無理ですね。
それでも、未だに手張りにこだわっている方も多少はいらっしゃるようです。・・・実は私もその中の一人なんです・・・
そして、手張りでも何とか20~25ポンドくらいで張る事が出来ないか考えた末に、手張りに近い感覚で張れる簡易なガット張り機を考案しました。
この張り機を使いはじめて、10年くらい経ちますが、その間に同じ物が欲しいという要望に応え、20セット程製作しましたよ。
この張り機を使えば、25ポンドくらいまで可能です。・・・それ以上は試したことがありませんが、もっといけるかも・・・
主要部品は木製で、全てのパーツが近所のホームセンターで入手可能です。
誰でも簡単に手作り可能ですので、自ら作りたい方、ご連絡していただければ、製作方法を伝授しますよ。 又、ご希望なら、完成品をお譲りする事も可能ですので、ご連絡下さい。